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コラム

品質志向が将来日本企業の海外との競争力の仇となる?グローバル企業から見て思ったこと

グローバル企業から「日本企業」をみつめてみて

日本の高い技術や品質に対する意識
世界から称賛されてきました。

我が国の誇るべき気質です。

ソフトウェアのパッケージを扱っている外資企業で
アジア太平洋地域の顧客へのアフターフォローの
クライアントサクセス部を任されていました。

その中で、
日本の品質志向が逆に仇となる可能性が
今後出てくるのではと感じました。

日本人の品質志向は誇るべきもの

まず前提として、
日本の高い品質志向は誇るべきものです。

鉄道技術を英国に逆輸出

例えば、200年前英国から輸入した
鉄道技術

200年の歳月を経て、今度は、
日本から英国に「新幹線」が輸出されたのは
記憶に新しいです。

参考:愛称は「あずま」、日立製「英国新幹線」の実力運行会社の撤退などを乗り越えついに登場(東洋経済 2019-05-17)

ペリー曰く「最高水準の機械工業国になる」

また黒船のペリー提督は「日本遠征記」で、
日本人の手工業の技術水準を讃え、
最高水準の機械工業国となると予測していました。

参考:150年前の予言:最高水準の機械工業国となる!(在NY日本国総領事館)

崩れた橋を立て直せ!日本-パラオ友好橋

さらに、
日本の土木技術の品質はODAでも評価されています。

例えば、日本-パラオ友好橋(Japan-Palau Friendship Bridge)

ODAで韓国企業によって建設がなされたものの、
「安物買いの銭失い」

崩壊してしまいました。

そんな曰く付きの橋の再建に
白羽の矢が立ったのが日本の鹿島建設です。

日本の気質や高い信頼のおける品質は
世界の注目の的です。

ソフトウェアのグローバル展開では日本は落第点

自動車、電器製品、土木、工業製品など
ハード面では存在感を表す日本でも、
ソフトウェア領域になると米国に引けを取ります。

スマホ端末のブランド、OS、
OSを動かすコードもアメリカ製がほとんどです。

端末で楽しむ動画、音楽、SNSなどのプラットフォームも
アメリカ勢がほとんどです。

圧倒的な存在感を示している。

最近会社でも、
会計システム(SAPなど)や、
営業ツール(Salesforceなど)などを、
海外製品に変えたという方も多いと思います。

今までは日本の会社が開発したソフトウェアを使っていたけど、
今後のグローバル展開を考えたら、
海外のソフトの方が優位と判断し、
「海外製のソフトウェア」に刷新する会社も増えています。

言い換えると、
海外勢に日本のソフト市場を奪われています。

通常、会社向けのソフトウェアは、
日本ベンダーが”基本パッケージはあるものの”、
そのまま使う顧客はいなく、
ゴリゴリに顧客ごとにカスタマイズしていました。
(その方が、カスタマイズ料が上乗せできるます)

御社の業務ソフトウェア グローバル対応待ったなし

ただ、
大手企業であればあるほど
グローバル展開は待ったなし
です。

会社の上層部から
「グローバル展開を考えソフトウェアを刷新せよ」と
命題を投げかけられたら

部門のシステム担当はソフトウェア選定に奔走します。

調べると、
海外には抜群の知名度を誇るベンダー、商品があります。

搭載している機能も真新しいし、
当然グローバルでの運用実績もありです。

とどめは導入のコストです。

価格もスピードも
グローバルでの知名度も高くなく、運用実績のない
日本のソフトウェアと比べ早くて安い


部門のシステム担当が
選ばない理由がありません。

(次回につづく)

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